こんにちは。
くんせいです。
東南アジアの国は物価が安いから生活費を抑えられるよね?
皆さんはこんなこと思っていませんでしょうか!?
確かに十数年前はそうだったのかもしれませんが、フィリピンを初めとした東南アジア諸国は年々経済成長が進んでおり、それに伴って物価の上昇も進んでいます・・・。
今回はそんなフィリピンの物価は今どうなっているのか!?について具体例を交えながらお伝えしようと思います。
フィリピンと日本の経済成長率の比較
まずはフィリピンの経済成長についてGDP成長率をみてみたいと思います。
GDPとは、「Gross Domestic Product」の略で、「国内総生産」のことを指します。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
1年間など、一定期間内に国内で産出された付加価値の総額で、国の経済活動状況を示します。付加価値とは、サービスや商品などを販売したときの価値から、原材料や流通費用などを差し引いた価値のことです。
極めてシンプルに例えるならば、付加価値とは儲けのことですので、GDPによって国内でどれだけの儲けが産み出されたか、国の経済状況の良し悪しを端的に知ることができます。
下のグラフを見て頂けたら分かるかと思いますが、フィリピンは毎年6~7%の割合で経済成長を続けている国です。
ASEAN諸国でももっとも成長率の高い国です。
高い成長率に伴い、インフレ率も
2020年・・・2.39%
2021年・・・3.93%
2022年・・・5.32%
と非常に高くなっています。
ちなみに日本のGDP成長率はというと、過去10年間で微増といった感じでしょうか・・・。
ただし、GDP自体は日本は4兆円を超えており、それに対してフィリピンはまだ4,000億円弱ですので、まだまだ日本とフィリピンの間には差はあります。
フィリピンと日本の人口の比較
また、日本はご存じの通り、人口減少も深刻化していますが、フィリピンの人口は現在1億1,000万人を超えてなおも毎年1.5%以上の割合で人口が増え続けています。
フィリピンの人口は2030年までには日本を超えることは間違いないです。
人口が増えるということはそれだけ生活する人が増えますので、必然的に様々なもの、サービスの需要が高まります。フィリピンの人口は2100年まで増加し続けると予測されています。
数十年後にはGDPも日本を超える可能性があります。
フィリピンと日本の平均年収の比較
国家統計局国際労働機関(ILO)の調べによると、フィリピン人の平均年収は、約55万円(約23万ペソ)となります。それに対して、国税庁「令和2年分民間給与実態統計調査」によると、2020年の日本人の平均年収は約433万円です。
平均年収での比較だと約9倍の開きがありますが、フィリピンには無職の人や不法地帯に住んでいる人など様々な人が多くいます。定かではありませんが、把握できない部分もあるのではないかなと思っています。
実際に働いている方の収入で考えると、日本と9倍もの差はないように感じます。
フィリピン人のお金の使い方
フィリピン人はお金はあったらあった分だけ使うという方が多いようです。
それも影響してか、給料日が15日と30日の2回に分けられている企業も多いです。
給料日を月1回にしてしまうと、早々にすべて使い切ってしまう可能性があるんでしょうか・・・?
フィリピン人全員が浪費家ということではありません。私のフィリピン人の知り合いには堅実な方もいます。
フィリピンと日本の物価の比較
フィリピンの実際の物の値段を日本と比較してみたいと思います。
フィリピンの方が高いものは赤字にしています。
単位 | フィリピン | 日本 | |
【食品】 | |||
お米 | 10kg | 約1,700円 | 約3,000円 |
牛肉スライス | 100g | 約130円 | 約300円 |
豚バラ肉 | 100g | 約100円 | 約200円 |
鶏むね肉 | 100g | 約70円 | 約70円 |
えび | 100g | 約120円 | 約330円 |
キャベツ | 1個 | 約130円 | 約140円 |
人参 | 1個 | 約75円 | 約60円 |
玉ねぎ | 1玉 | 約300円 | 約90円 |
トマト | 1個 | 約80円 | 約100円 |
きゅうり | 1本 | 約50円 | 約50円 |
じゃがいも | 1個 | 約30円 | 約60円 |
豆腐 | 1丁 | 約200円 | 約100円 |
バナナ | 4~5本 | 約80円 | 約120円 |
パイナップル | 1本 | 約200円 | 約300円 |
マンゴー | 1個 | 約80円 | 約450円 |
スイカ | 1玉 | 約800円 | 約1,500円 |
焼肉食べ放題 | 1人 | 約1,000円~ | 約2,500円~ |
ビッグマック | 1個 | 約480円 | 410円 |
ビール | 350ml缶 | 約125円 | 約200円 |
牛乳 | 1L | 約250円 | 約220円 |
【生活】 | |||
ティッシュペーパー | 5パック | 約300円 | 約300円 |
トイレットペーパー | 12ロール | 約330円 | 約450円 |
ラップ | 30m | 約200円 | 約200円 |
Tシャツ | 1着 | 約120円~ | 約1,000円~ |
インターネット使用料 | 1ヵ月 | 約3,000円 | 約5,000円 |
電気代 | 1kWh | 約25円 | 約20円 |
携帯電話通信費 | 1ヵ月 | 約1,000円(4GB) | 約2,600円(1~3GB) |
【交通】 | |||
タクシー | 初乗り | 約100円 | 410円(東京) |
ガソリン | 1L | 約175円 | 約160円 |
軽油 | 1L | 約210円 | 約130円 |
こうしてみると、確かにフィリピンの方が安いものもありますが、それほど大きく変わらない印象を受けるかと思います。
むしろガソリン代や電気代など生活費に直結するようなものでフィリピンの方が高いものもあります。
世界の物価比較の指標の一つとされる「ビッグマック」はすでにフィリピンの方が高いです・・・。
まとめ
今回は様々な面から日本とフィリピンを比較してみました。
どうでしょうか?今までのイメージとはだいぶ違うのではないでしょうか?
海外生活に「安さ」だけを求めるのであれば、もはや東南アジアは合致しなくなってきているのかもしれません。
フィリピンでの海外生活には「安さ」ではない他のメリットもたくさんあると思っています。
今後もフィリピン・セブ島から有意義な情報をお伝えできるよう精進したいと思います(*^^)v
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